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子育てとは常に順調に行くものではありません。万が一お子さんの子育てが難しいとお感じになっているならば専門家の力を借りてみませんか?
お子さんの機能不全や形態異常へのアプローチ法は多様にあります。歯科とくに、育成矯正の分野では、機能が形態を変えるということが知られています。歯並びに問題がある子供は骨や周囲の組織に問題があり、「骨の成長はその骨に関連するすべての軟組織系の機能に反応して起こる」つまり、「軟組織が硬組織を誘導する」ということをMossが機能母体説で述べるまでもなく、多くの専門家は多数の臨床例から実感しています。

硬組織の異常、歯科で言えば歯並びに問題がある場合、それがなぜ引き起こされているのか?という原因を考察してその原因も改善しないかぎり、硬組織を治しても、多くのケースで後戻りや不適応を生じます。

口腔機能(お口の機能)とは、多くが無意識下におこなわれる反復運動です。1日に何度も何度も悪い刺激を繰り返し与え、それを何ヶ月何年と繰り返してしまうと徐々に状態は悪化します。とくに成長期は旺盛な骨の成長や顎顔面の成長があるため、どの方向へ成長誘導しておくかが、一生の形態や機能に多大な影響を与えます。問題なく育つ子どもはそのままでもよい顔・よい口元・よい歯並びを獲得し、生涯歯で苦労することもなく健康で一生おいしく食事や会話を楽しんで生涯を終えることが出来るでしょう。ところが、そうでない子どもを放置しておくことは、生涯にわたって歯科治療の必要性を高め、歯を早期に失い高額な医療費をかけてもいずれ歯の喪失と共に機能も失い苦労を味わうことにつながるだけでなく、それを原因として全身的な疾患も併発するに至る可能性につながっていくことがいわれています。

私たち専門家は、お子さんの一生の健康増進に寄与することを目標に、出来るだけ多くの子どもたちに、前向きに自力で健全な口腔機能を獲得していただくお手伝いをしています。機能獲得には専門的な知識と技能に基づいた適切な指導が必要です。また、指導を受けた子どもが毎日毎日日課として練習を成長の期間中継続しつづけることが必要です。
 

T4K (myobrace)や他の様々な筋機能矯正装置は、構造が非常にシンプルで、安全な素材で安全な設計になっていますから、ご家庭で毎日使用を継続してお子さんの正しい成長を下支えする装置として秀逸です。装置自体が積極的に歯や顎の不正を修正するのではなく、悪い機能を排除して適切な刺激を加え正しい成長をサポートしていく非常に緩徐的な装置ですから、従来の歯科医主導の急速に形態変化をさせる装置とは異なるために、矯正装置としては物足りないと考える多くの歯科医が存在します。しかし、実際には成長誘導とは非常に緩慢で根気のいる作業のはずです。お子さんやご家庭に無理のない通院間隔で無理のない治療費で専門のスタッフの管理下において間違ってしまった成長方向を年単位で上手く誘導し続けることは、急激な変化を与えるよりも負担が少ないと考えることが出来ると思います。

もちろん、より積極的に医療介入する場合もあります。筋無力症のお子さんや、継続して努力できない遺伝的原因や病的原因をお持ちのお子さんであれば自発的な努力を期待しても充分な効果に至らないうちに成長を終了してしまうことがあるので、その場合は矯正専門医で長期的視野にたってより積極的に治療介入し続けるほうがよい結果につながる場合もありますが、多くのケースでそういうケースのほうが稀ということになります。

子育てが難しいとお感じになっているならば、一度歯科医院を受診され、形態異常や機能異常に陥っていないかどうか?について診断を受けてみられるのがよいと思います。

形態異常・機能異常の一例

  • 歯並びが悪い(出っ歯・受け口・交差咬合・ガタガタ・開咬・八重歯)

  • 虫歯・着色歯・口臭

  • 寝ているとき、口が開いている

  • いびきをかく

  • いつも、ポーっとして集中力がない

  • 姿勢が悪い:前頭位、猫背

  • 寝相が悪い

  • 鼻や耳が悪く耳鼻科の通院をしている(慢性鼻炎・慢性副鼻腔炎・滲出性中耳炎・軽度の軟聴)

  • 唇が荒れたり切れたりしやすい(口呼吸)

  • 風邪を引きやすい

  • 扁桃腺が腫れやすい

  • おしゃぶりがとれない

  • 落ち着きがない、協調性に乏しい、怒りっぽい

  • 依存心が強く甘ったれ

  • 学習障害・成長障害

  • 肺高血圧症・心不全・不整脈・糖尿病・

  • 鼻声・声が小さい・構音障害

  • おねしょがなかなか治らない

  • アトピー性皮膚炎のような肌をしている

  • 喘息がある

  • 過敏性腸症候群(IBS)、潰瘍性大腸炎、クローン病など炎症性腸疾患(IBD)

  • IgA腎症、血尿、蛋白尿

  • うつ病、パニック障害や倦怠感、慢性疲労症候群

  • アレルギーがひどい     など

 

 

成長期に口呼吸が継続していることによっておこってくる疾患はたくさんあります。とくに睡眠時に仰向けで熟睡できないお子さんは多く、充分な成長ホルモンが出るための大切な睡眠が断続的に障害されることにより様々な形態異常を併発します。最も大切な鼻呼吸を上手く出来ない状態に陥って成長を続けることはリスクが高く歯科的なサポートを必要とするでしょう。顎顔面が出来上がった後での成長期に可能な矯正治療の多くは最後臼歯を抜歯しての臼歯の後方移動か、または小臼歯抜歯を伴う抜歯矯正か、もしくは顎の位置を変える外科矯正になるでしょう。顎の正常な成長を誘導することなく成長を終えてしまうと矯正治療の難易度は上がり専門家に支払う額は高額になります。更にリスクも増加します。成長中に歯並びの悪化を放置しておくことで多くの不定愁訴に結びつき、その後の歯科治療の難易度も高めます。


簡単な装置と継続する筋機能訓練によりお子さんの一生の健康を自律的に獲得させることの価値についてしっかり考えてみませんか?

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